極楽とんぼのオッチャン |
オッチャンはお気楽で ええわ~
そっとしておこう。
やがて 子供たちが下校時間になると我が家にやって来た。
今日は兄弟2人が来たので 何がしたいか聞くと「お習字・・・」と答えた。
お姉ちゃんは 上手に筆を立てて「つり」と力強く書いた。
九九が なかなか言えなかったお姉ちゃんのNちゃんが
小三になって掛け算をスラスラ解き 字も暫く見ない内に上手になっていた。
Nちゃん頑張っているな~成長したな~と嬉しくなった。
算数が終わると 筆を持たせた。
手が滑って 顔についたのが面白く
それからの時間は文字を書くよりも 顔に墨を付ける遊びに変わった。
口ひげを書かれた私だったが 髭おじさんは案外似合った。
お姉ちゃんと一緒のR君は いつもと違って控え目。
何ごとも 姉に従順であった。
坂道を上がる途中 畑にいるオッチャンに手を振り「おっちゃん バイバ~イ」と
村中に響き渡る大声で 帰って行った。