遂に クルミの木は切られた |
お神酒で清め安全を祈り 切る準備をした。
恨めしい目ににらまれ チト 辛い。
夫を見ると 汗びっしょりだが もう一息
がんばれ~
クルミの木は硬かった。
13年前・・・あの頃 二人は若かった。
夫は55歳。私は52歳。
自由で 体も元気で 多くのいい人に恵まれ みんな温かく一番いい時だった。
息子の施設に行くのが 何よりも楽しかった。
ボランティアに目覚めた頃かも知れない。
13年が過ぎ 体は衰える一方だが
年輪のように 年と共に徳を積んで良い行いをしなければならないと思った。
腰が痛いと言って 腰サポーターで締めているが
この間から セメントを練ったり重いのを運んでいるから腰に来た様だ。
そう~そう~
何故 大木を切ったのか?
5m以上も太い根が張ったのを見て 他の木や野菜に影響があると思ったそうな~
また作業をしているとクルミの木から 毛虫がパラパラ頭の上に落ちてきたり
横に並んだ枇杷の栄養を吸い取る気がしたから~と 話してくれた。
屋根よりも背が高くなっていくことへの不安もあった。
切った寂しさはあるが 今夜はぐっすり眠れそう~