あっけなく逝ってしまった梅ちゃん |
雲に眠り 石に臥す
今頃 梅ちゃんはご主人と再会して
長かった70数年のお話をしていることでしょう。
昨夜遅く 姪御さんからの電話で入院先の神戸へ飛んで行きました。
夕食もしっかり食べ その後トイレで倒れたそうです。
ごめんね・・・など
今まで一度も聞かなかった言葉で
こんなに退院後のことを心配をさせていたかと思うと
梅ちゃん自身 よほど心細かったとみえる。
ハッキリと「泊まって一緒にご飯食べるよ」・・・と言ってあげれば良かった。
退院後を思い不安で それがプレッシャーになっていたのだろうか?
死亡原因は上行大動脈りゅう破裂および急性心タンポナーデと説明された。
整形で入院している理由ではなかった。
小松菜を研修医時代に信州で作ったことがあり
毎日食べていると 病気が治った話を聞かされたことがあった。
97歳でもまだ動ける。働ける。
いくつになっても希望を失わず 働くことが生き甲斐の人だった。
今朝も早く病院へ出かけ 姪御さんご夫婦や大学の先生方とお別れをした。
ご本人の希望で葬儀は行わず 医学生の研究に役立てたいと
後輩の優秀な解剖医がいる大学へ献体の手続きを十数年前に約束していた。
今は 献体を希望しても受け付けない方針だそうだ。
今日は夫が会合で神戸に行き その帰り誕生日を迎えた息子と過ごす前に
梅ちゃんを見舞い トロをこっそり持ってくと話していた。
明日は学生との合同清掃が計画されており 朝から夕方までキャンパスで過ごし
清掃の帰りに 「持って行くよ」と言うと「食べたい」と言っていた。
新生公司の焼き豚やローストビーフを2切れ位ずつ
夕飯に間に合うよう 持って行く筈だったが・・・
まさかのお別れに 夫も私も呆然としたが
きっと 私たちの気落ちする姿を見たくないんではないかな~と思う。
明日は いつもより気合いを入れ学生としっかり構内清掃を頑張ろう。
梅ちゃん 今まで色々教えていただき有難うございました。
安らかにお眠りください。