優しいNちゃんが学校帰りに 遊びに・・・ |
ランドセルや水筒をポイッと置いて 裏の畑に飛んで行った。
一回転するかと思うくらい勢いをつけて 遠くまで飛んだ。
爺さんと婆さんは心臓がドッキンしながら見ていた。
Nちゃんが我が家に来たのは3年前の小学一年生だった。
太陽みたいな明るい子で この子といると安らぎ
来てくれると嬉しくて 次の日も来ないかな~と待っていたことがあった。
4年生ともなると下校時間も遅くなり お稽古やクラブが増え
最近は 登校時に山から下りてくる一瞬しか会えなかった。
クルミの木に 何度も上り下りしイェ~イ!
男の子が木に上るのを見ていると怖がっていたが
Nちゃんは 面白がってへっちゃら~
度胸ある子だ。
サッと美味しいパンも一緒に置いて 一瞬の内に帰って行った。
ど~れ おやつにいただきましょう~♪
Nちゃんはロールケーキよりも パンの方が好きなようだった。
「パン全部食べても いいよ」と言うと
「おばちゃんの分 なくなるからもういい」と・・・
どうしてこんなに 思いやりのある子なんだろう。
何気ない言葉に ほろっと来た。
遠い山奥に帰って行く姿をじっと見送ったが
秋の夕暮れは なんだか寂しいな~