玉葱の夢見そうや~ |
社員の若い女性が来て 7時前から仕事を始めていた。
気がついたのが遅すぎて 朝ご飯もそこそこにし手伝いに行った。
今日も暑くなりそうだな~
雨が降れば トウが立つのが増えて商品にならないと思ったらしい。
それなら 私も気合を入れてご奉仕しようと思った。
並べた玉葱の葉を先ずはカット。
初めは段取りが分からず 教えて貰うと・・・
みどりの葉~尻尾のヒゲ・・・それが終われば箱に詰めた。
箱を重ねるため 上から3~4cmは余裕を持たせるように言われた。
早く丁寧に・・・が良い仕事と言うそうな~
「手伝ってくれるの? ネコの手も借りたいと思っていた処よ」
切り方から髭の落とし方を 私がえらそうに指導した。
手つきを見て アカン・・・この男 やる気なしと見た。
「もう ええわ~父さんはブドウ棚作って下さいな」と言って
ハサミを取り上げた。
なんで?か分からないが 事業主みたいな気持ちになり
今日中で終わらせたいと思った。
いつもその女性が 寒い日も暑い日も夜遅くまで働くのを見ていたから
大変だろうな~と可哀想になった。
それと 娘と同じ様な年齢だったことで何とかしてあげたくなった。
村の子ども達が学校から帰ってから直ぐ塾に行き 勉強が終わったのか
私がずっと畑にいるのを不思議に思い 声を掛けて来た。
ハサミを持ち「お手伝い大好きやから手伝うよ」と言ったNちゃ。
子供たちと話すだけで 指の疲れや時間が過ぎて行くのを感じなかった。
普段なら音を上げてしまうが 今日は意地でも完璧にしたかった。
彼らが畑を作って下さっているお蔭で 本当に助かっている。
むしろ 何にも出来なかったことを謝りたい気持ちだった。
シンがあることは問題ではない。
甘い美味しい玉葱を頂いただけで有り難く嬉しかった。
これでもかと 働くことでお返しをしたいと思った。
何か知らんけど 清々しい一日が終わった。